RossoNero’s diary

ミランを中心に色んな試合のマッチレビュー

【マッチレビュー】19ー20 セリエA 第20節 ミランーウディネーゼ

皆さんこんにちは。りょどりげすです。

今回は初マッチレビューという事で、セリエA第20節のウディネーゼ戦について語って行きたいと思います。(初マッチレビューという事で拙い文や分かりにくい内容ですが予めご了承ください🙇‍♂️)

 

◎結果

⚪️ミラン3-2ウディネーゼ⚫️

ウディネーゼ 7分 1⃣9⃣ラーセン

ミラン 47分 1⃣8⃣レビッチ

ミラン 72分 1⃣9⃣テオ・エルナンデス

ウディネーゼ 85分 1⃣5️⃣ラザーニャ

ミラン 90+3分 1⃣8⃣レビッチ

 

◎スタメン

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ミランカリアリ戦より採用している4-4-2。前節からの変更点は3か所。怪我で召集外となっているムサッキオ、カラブリア、チャルハノール3人が召集外となり、代わりにケア、コンティ、ボナベントゥーラがスタメンで器用されました。

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3連勝中のウディネーゼはいつも通りの3-5-2。3-0で勝利した前節サッスオーロ戦からの変更はなしで同じ11人のメンバーで挑みます。

 

◎前半

 

■開始直後の事故

前半開始早々、いきなり試合が動きます。ハーフライン辺りの左サイドでテオのパスをカットされ、デパウルからそのテオが空けていた左SB裏へのロングボールにラザーニャが反応し抜け出します。それに対してドンナルンマがエリア外に飛び出してクリアするもそのクリアが甘くラーセンに拾われガラ空きのゴールに決められます。

ケアーが対応してたためドンナルンマが飛び出す必要は無くドンナルンマの判断ミスで開始7分で失点を喫してしまいました。

■戦術イブラヒモヴィッチ

ウディネーゼは高い位置からは殆どプレスをかけずに、リトリートし5-3-2のブロックを作って守る形を取ってきたためミランのCBは余裕を持ってボールを持つことが出来ました。

そんな中でミランはボール保持時、SBを上げてCBから相手の2トップの脇に入るべナセルやケシエまたは相手の中盤脇に入るSBを使い押し上げようとして行きます。そしてボナベントゥーラが内に入り大外のテオにスペースを与えると共に、2ライン間にボナベントゥーラ、レオンが入っていく形を作りますが中を閉じられているため全くこのスペースにボールが入りませんでした。

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     ミランのボール保持     

その為サイドにボールを入れて打開しようとするミランですが左ではテオとボナベントゥーラ、べナセルの3人のコンビネーションでの崩しが上手くいかず、右ではカスティジェホが受けた際の前へのサポートはなく前線はカスティジェホからのアーリークロス待ちという形しかありませんでした。

しかし今までのミランとは違う部分が1つあります。そうイブラヒモヴィッチです。今までにはなかった高さと言う武器が今のミランにはあるため、前線で詰まった際には後ろから長いボールを前線のイブラにせらせてそのセカンドボールを狙う形が取られました(この可能性が前半1番可能性を感じた)。

ミランの前プレ ウディネーゼの攻撃

ミランは開始直後から高い位置でプレスをかけていきます。

相手の3CBに対してはミランの2トップ+カスティジェホが前に出る事で対応しており、相手のアンカーのマンドラゴラに対してはボナベントゥーラが中に入ってマークをする形にしていきました。

ボナベントゥーラが中に入っているためウディネーゼの右WBのラーセンが空いてくのに対してはテオが出られないためレオンが出させないようにプレスに行き、出されても近ければもう一度自分が行く形を取っていきます。

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     ボールが左サイドにある時の前プレ    

一方でウディネーゼの狙いはショートパス中心のビルドアップと言うよりは早めに前線のオカカに当て落としを受けて前を向いた選手を作っていき(レイオフ)、そして前を向けたらWBを押し上げてサイドチェンジを使い幅を使ってクロス攻撃でした。

自陣で前向きのフリーでボールを受けられた際にはボナベントゥーラがマンドラゴラを見るために中に入り、ボールが右サイドにある時にかなりボールサイドに寄るため、サイドチェンジされた際には、ラーセンとデパウルの2人に対してテオしかいない1対2の状況を作られることが多く、その2人のワンツーからラーセンがフリーでクロスを上げれるシーンが何度もありました。

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フォファナからサイドチェンジを通された時ボナベントゥーラが戻りきれずサイドで1対2を作られる

■前半まとめ

ボールを握ることは出来たミランでしたがイブラへのロングボールぐらいしか効果的な攻撃が出来ず、守備でも中盤5枚でサイドチェンジを使いつつピッチを広く使ってくるウディネーゼ相手にサイドの守備でも苦労し、1点ビハインドで前半を終えます。

 

◎後半

 

■レビッチの投入 生き返るサイド

ピオーリは、後半になり頭から機能してたとは言い難いボナベントゥーラに変えて、レビッチを同じポジションで投入してきました。

左SHが中に入るのではなく外で待つことによってラーセンを引きつけることが出来その空けたSB裏にレオンが走り込めるスペースを作り出せるようになりました。

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そして後半開始直後の47分相手陣内の中盤で、ケシエがボールを奪いレオンに、そこからサイド高い位置を取っていたコンティへ完璧なスルーパスを通すとそのコンティのクロスから、レビッチが中で合わせて同点に追いつきます。

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     ミランの笑わない男レビッチ     

■神の子ジージョ

ウディネーゼは後半になり、より一層縦への速さ裏狙いのギアを上げてきました。前半はオカカ狙いでチームとしての押し上げを測っていたが、後半はラザーニャのスピードを活かして裏へ長いボールを送る事が多くなりました。

そしてそれに対応するのが、スピードがないケアーなのでGKとの一対一のシーンを作り出しますがそこにドンナルンマが立ちはだかり尽くシャットアウトして行きます。

ツイートした通りドンナルンマにはミスをしても引きづらないという強いパーソナリティがありこの試合でも、自らのミスで失点を喫したものの切り替えてビックセーブの連発でチームを救いました。

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■オープンな展開 輝くカスティジェホ

前述したようにウディネーゼがオカカに当てるのではなく、ラザーニャを走らせる形で縦に速く攻めてそれによって押し上げていくのに対してミランもカウンターの機会が多くなって来ました。その中で抜群の動きを見せたのはカスティジェホです。前半はブロックを敷かれスペースがあまり無いなか良いプレーが出来てなかったカスティジェホですがスペースが出来てきて持ち味のドリブルでの突破が光りました。

■捕まえられないレオン ストライカーテオエルナンデス

後半はよりレオンが広範囲に動くようになり、ウディネーゼはそのレオンの対処に手を焼いていました。そしてそのレオンが左サイドでボールを持ちレビッチに縦パス。レビッチがドリブルで左サイド深い位置まで突破して後ろから飛び込んできたレオンにパスを出しシュートを撃ちCKにします。そのCKは相手に跳ね返されますがバイタルにいたテオがセカンドボールをダイレクトでシュート。そのシュートがゴールに突き刺さり逆転に成功します。

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     エースストライカーテオエルナンデス     

■4-4-2から4-3-3に失敗した交代

逆転に成功したミランは75分カスティジェホに変えてクルニッチを投入します。これによりミランはレオンを右サイドに移し、クルニッチをIHに置き4-4-2から4-3-3(4-5-1)に変えてきました。

狙いは攻撃面では中盤の枚数を増やしてイブラへのロングボールのセカンドボールを拾えるように(クルニッチはイブラの近くでプレーしていた)と守備時は、ウディネーゼの中盤5枚に対して合わせる形を取ってきたのだと思います。

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     中盤5人に対して同じように守るミラン     

対するウディネーゼ はCBのナイティンクに変えてFWネストロフスキを投入それによりラザーニャを左SHに下げて4-4-2に変えてきました。

その後、85分左サイドから、前半も何度かあったラーセンとデパウルのワンツーで抜け出したラーセンからのクロスを中でラザーニャに合わされて失点してしまいます。

この失点シーンでは4-5-1のブロックによって前半からあったテオがラーセン、デパウルとの一対二の局面を作らせないうに交代によりクルニッチを入れましたがここでのデパウルへのプレスが甘くワンツーを通されています。

もし引き分けに終わっていれば非難されてたでしょう。

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     デパウルへのプレスが甘いクルニッチ     

■レビッチレビッチレビッチ

2-2になった所でウディネーゼはオカカを下げてDFのドゥマイオを入れてき引き分け狙いに移行しました。

しかし最後に試合が動きます。

コンティがハーフライン辺りから最前線にいたレビッチにロングボールを入れます。それを胸でイブラヒモヴィッチに落としDFに当たるももう一度拾いドリブルでシュートコースを作り逆サイドネットにシュートを突き刺して勝ち越しに成功し、劇的な展開で勝点3をゲットしました。

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     間違いなく今日の主役のレビッチ     

 

■ピオーリの采配

👍Good point

・後半頭からレビッチを投入して、前半なかった左サイド深い位置からのクロスを上げれる場面を作ったり、レビッチ自身もドッピエッタで直接目に見える形で采配が当たった

👎Bad point

・引かれた相手に対してイブラヒモヴィッチへのロングボールしか効果的な攻めがない

・ボナベントゥーラの使い方の失敗。イブラヒモヴィッチの近くや中に入ってプレーさせたものの上手くいかず。守備面でもマンドラゴラにマークさせ左サイドを空けてテオが1対2と数的不利なシーンを何度も作られた

・リードしている状態でクルニッチを入れて4-5-1にして中盤の枚数を増やしたものの、そのクルニッチのプレスの甘さから失点を喫してしまった

👉Next point

・レビッチがSHでも使えることが分かりチームとしても4-4-2で固まりつつある中、チャルハノール、ボナベントゥーラ、パケタをどうやってチームに組み込んでいくのか

そして噂に上がるダニオルモを獲得出来た際にはどのような使い方をするのか

 

◎雑感

3連勝と調子がいいウディネーゼ相手に先制されながらも最後劇的ゴールで逆転出来たのはかなり大きいと思う。チームとしてもレビッチ初ゴールが生まれてこれから調子を上げていきうな感じはする。

ミラノダービーまでブレッシャ戦、コッパ・イタリアトリノ戦、ヴェローナ戦を勝って6連勝で挑みたい。

 

 

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